みなさんこんにちは~。生粋のりんご県民、佐々木梨乃です!津軽弁だっきゃお手のものだいろ~!
今回も「カルヴィル・ブラン」という名前のフランスで生まれたりんごを使った「タルト・タタン」と呼ばれるお菓子を食べてみました。食べてみた感想に加え、「カルヴィル・ブラン」の加工適性についてもお伝えします。
タルト・タタンは、フランスのタタン姉妹がアップルパイを作ろうとした際に失敗し、たまたま生まれたお菓子です。タルト・タタンに関してはこちらの記事にまとめておりますので、ご参照ください。
「カルヴィル・ブラン」とは
カルヴィル・ブランはフランス原産のりんごで、16世紀ごろから食べられている品種です。日本では明治時代に苗木が持ち込まれましたが、現在では成木は青森県の弘前大学藤崎農場にのみ1本存在しています。カルヴィル・ブランに関してはこちらの記事にまとめておりますので、ご参照ください。
今回のおとも「ネスカフェゴールド」
タルト・タタンと一緒にいただく今回のおともは、「ネスカフェゴールド」です。皆さんご存知、インスタントコーヒーの金字塔ネスカフェゴールド。わぁ(津軽弁で「私」の意味)は濃い~くて苦めのコーヒーが好ぎだはんで、目安の1.5倍量を投入!マグカップからふわりと湯気の立ちのぼる様子に、「あぁ、冬だなぁ。」とうっとり。インスタントコーヒーが瓶の中を行ったり来たりするときの音って、なんだか心地よくて好きです。
実食
いざ、実食!この日はクリスマスだったので、弘前市代官町にお店を構える「石田パン」さんのシュトレンとともに。『ぎっしり』の語源はシュトレンだびょん(だろう)。
「うっま…!」
生まれてこの方、ず~っと青森だのに(なのに)タルトタタンってあんまり食べる機会なくて、いやそんなことよりうっま。うまいわ。カルヴィルブランのねっとりとした舌触りとタルト生地のコンビネーション。程よい酸味とヴァニラアイスのマリーアージュ!(合掌)あと3個食べたかった。
☆余談☆
クリスマスに食べたのになぜ記事の公開が今か?というと、わたくし佐々木がおやすみ年末調整と新春おやすみフィーバーの最中だったためですね~。ダラダラ最高!
今回のカルヴィル・ブランの加工適性の結果
今回のカルヴィル・ブランは、2020年10月から11月上旬に収穫され、2020年12月25日にタルト・タタンに加工されました。2020年12月26日に真空パック、冷凍保存されたものを2021年12月24日に試食しました。生産者は、弘前大学藤崎農場で、加工者は仏蘭西菓子研究所<オフィス・ミカ>主宰、クラフトりんごラボ代表の三久保美加氏です。
今回のカルヴィル・ブランで作ったタルト・タタンの三久保氏による詳細なレビューは以下の通りです。
・型: 直径16cm(ティファール)
・りんご:865g(正味)
・バター:50g
・グラニュー糖:70g
・焼成温度:180度
・焼成時間:155分
※前半105分(リンゴのみの焼成時間)+後半50分(生地のせ後の焼成時間)
・焼成前後の重量差:−399g
焼成中の特徴
焼成45分後:水分割合は7割
焼成60分後:果肉は(膨らまず)少しふっくら、完全に柔らかくなっており、押さえると真平になる。
「水分は7割ほど出て、柔らかくなるのにやや時間がかかるタイプ」
・直火にかけた時間:6分
全体がこんがりきつね色にカラメリゼされている。表面はペクチンでプリッとなっている。
出来上がりの特徴
・厚さ:3.3cm、果肉の隙間はごく少しだった。側面部は境目がわかりにくい。
・切り口:若干モロモロしており、水分はごく少しにじんでいた。明るい茶色がかった黄土色。
評価・感想(by三久保美加)
酸っぱ甘い。酸っぱめ。柔らかく、モロモロした食感。もう少し煮詰めたい感じ。
まとめ
今回は、フランスで生まれたりんご「カルヴィル・ブラン」で作った「タルト・タタン」をいただきました。雪見タルトタタンの趣たるや。他にもいろんなりんごで作った「タルト・タタン」を食べた記事っこあるはんで(あるので)、ぜひご覧になってけろ(ください)!